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舌苔(ぜったい)
舌をじっくりと見る機会は余りありませんよね。
しかし、舌の色や状態は、手っ取り早く健康状態を知るバロメーターです。
歯磨きをするときなどに、ときどき見つめてみてください!
舌の表面は通常ビロードのような感じで、ピンク色の地にうっすらと白みがかってみえます。
この白みがかった部分が濃く、ぼってりと厚い感じになるときがみえます。
それが舌苔です
舌苔の色には個人差があり、正常な場合でも異なることもあります。
例えばタバコを吸う人は黄色みが強くなったり、コーヒー好きな人は色素沈着があったりします。
しかし胃の調子が悪かったり熱があったりして体調のよくないときは、舌苔は厚くなり、いかにも健康ではない様相になります。
気になるのはこの舌苔が細菌に分解されると悪臭を発すること。
そのため、歯科では、明らかに口臭の原因となっている場合だけ除去を勧めています。
ただ過剰な除去作業は舌苔の根本的な解決にならず、かえって舌を傷めることにもなるので気をつけて下さい。
いつもより白みが濃い時
疲れた時や代謝が悪い時などは、白い舌苔が厚くなります。
風邪などで高熱が出た時や、口内炎ができた後にも同様になります。
この白い舌苔が舌の周辺にまで厚くついている場合は、口臭に結びつきやすくなります。
いつもより黄色っぽい時
口腔内に虫歯や歯周病の感染症がある場合やタバコの本数が多いときは黄色みが強くなります。
かぼちゃなど黄色い色素の食べ物を食べてもなります。
疲れが加わり、さらに厚ぼったくなると口臭を伴う場合があります。
舌苔がまったくない時
舌苔がまったくないツルツルの状態も健康的とはいえません。
こういった場合も口臭に悩まされるときがあります。
内臓の病気が悪化した場合や、栄養状態が悪いことも考えられるので、
専門の医療機関で相談をしてください。
一度鏡の前で舌を観察してみましょう