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抜いたら。。。
口の中の歯が修復不可能なほどダメージを負った時には、残念ながら抜かなければなりません。前歯は見た目の問題もありそのままにすることは、あまりないでしょうが、奥歯となるとまだ他の歯で咬めるためか、1本だけ抜いたままにしているケースを時々見かけます。
一見、そのままでも何の支障もないように思いますが、時間の経過と共に後で苦労することもあるのです。抜いてしまった歯をそのままで放置すると何が起こってくるのでしょうか。
■抜いたままでいると
歯が1本なくなるとその周りの歯が動きます。
・かみ合わせる相手がいない歯が伸びてきます。
上下で咬むことができなくなった歯が、抜いて無くなったスペースを埋めるように伸びてきます。ひどくなると上の歯が下の歯の抜いた部分の歯肉にぶつかるまで伸びてくることもあります。
・両隣の歯が傾いてしまう。
両隣の歯が、歯のなくなったスペースに倒れるように傾いてきます。
・補うものを入れにくくなる
歯を抜いて何年も経過してから、歯の抜いた部分に何かを作ろうとしても、スペースが無くなりきれいに作れなくなることがあります。
・他の歯も傷みやすくなる
歯が1本少なくなれば、その分、他の歯に余分な力がかかり、他の被せ物等にも影響を及ぼすことがあります。
抜いた部分をそのままにすると、時間の経過と共に治すことが困難になってくることがあります。もちろん抜いた場所や状態によっては、そのままでも問題ないこともありますが、そういった場所がお口の中にございましたら、一度拝見させていただければと思います。