スタッフブログ
審美修復治療について。
こんにちは、今日は審美修復治療について私が日頃から診療時に心がけていることを紹介しようと思います。
まず皆様は審美治療に対してどのようなイメージがありますか?例えば、歯を白くする、綺麗にするなどのイメージがあると思います。
確かにそれも審美に含まれます。しかし、審美修復治療において一番大切なことは、審美治療は基本的な歯科治療の上に成り立っている事です。
具体的には、被せものをした時の機能の改善(例えば、食事の際に不具合なく使用できているのか?部分的に強く接触している所はないのか? など)、残存組織の保全(歯肉の状態を指します。たとえが、歯肉が腫れていて炎症が起きてないのか? など)を十分に考慮した上でさらに審美的な治療結果を得ることが求められます。そして、被せものを装着直後のみならず、長期間にわたって機能と審美が維持されていることが重要です。審美性のみを追求しても、長期的な安定は得られないこと強調しておきます。
では、治療後の長期安定性、永続性を獲得するためには、「①審美」、「②機能面」、「③生物学的恒常性」、「④構造」の4項目を高いレベルで調和させることが重要であり、この4つが達成されてはじめて、審美治療修復の成功と呼べます。このように、審美修復治療は審美性のみならず、「総合的な治療技術と考え方」が求められる歯科治療であるので、私は日々の診療において上記の事を念頭において日々の診療に取り組んでおります。
また、「審美性」に対する感覚は十人十色です。性別、年齢、個人の捉え方により異なります。つまり、審美修復治療とは患者様一人一人に応じた「オーダーメイド治療」なのです。
患者様の要望を満たすためには患者様の個々のニーズを把握することがスターティングポイントであり、最も重要であります。最初の段階で患者様と私、歯科医師間で向かうベクトル、ゴールが異なっていると、最終的に完成したものが患者様にとって納得のいくものではなくなってしまうため、診療時に気になる事、わからないこと、患者様の希望等ありましたら気兼ねなく質問したりお聞きしてください。お互い共通のゴール目標を設定して一緒に頑張り取り組んでいきましょう。
まだまだ寒い日が続きますが風邪には十分にお気をつけ下さい。
歯科医師 寺田 宜央
初期むし歯
初期むし歯は脱灰と呼ばれる段階で、まだ歯の表面に穴もなくわずかに白い斑点が見える程度をしめします。
厳密にいうと歯に穴が開いていないためむし歯ではなく、当然ながら痛みもありません。
しかしそのまま放置すると必ず表面のエナメル質は溶けて穴があきます。
脱灰はエナメル質の内部のミネラル分がごく一部溶けだした状態です。逆に唾液に含まれてるカルシウムなどミネラルイオンが歯に入って脱灰部分に沈着することを再石灰化といいます。
最近この脱灰と再石灰化日常的に繰り返されてることが分かってきました。
しかしこれが繰り返されてるうちにエナメル質の歯の表面が変化して酸に溶けにくくなることもわかっています。
つまりむし歯になりにくい丈夫な歯になることです。
唾液により再石灰化が促され、歯が丈夫になる事は大変嬉しいことです。
ところでこの再石灰化をもっと後押しする方法があります。
唾液のカルシウムイオンに吸着を促進させるのがフッ素です。
フッ素入りの歯磨剤で歯磨きをすることが効果的といわれるのはそのためです。
スポーツと奥歯の関係
こんにちは。
本日はスポーツと歯の関係についてです。
誰もが「ここ一番!」と力を入れなければいけない時には無意識に口を閉じて奥歯を噛み締めます。
遠くへジャンプしたりボールを打ったりするときなどの瞬発力や強い力は奥歯を噛み締めると発揮できます。
スポーツ選手にとって奥歯はとても大切です。
とくに相手にぶつかっていくような相撲の立会などではその瞬間に約100kgを超える力が奥歯にかかるのです。
左右の噛み合わせのバランスが崩れていれば奥歯をしっかりと噛み締めることはできません。
噛み合わせが悪いままスポーツを続けていると頭痛や顎関節症、肩こり等を引き起こすといわれています。
こういった噛み合わせの補正や歯を衝撃から守るために多くのスポーツ選手がスポーツ用マウスピースを使用しています。
マウスピースをはめると噛み合わせの高さが変わり、より強く噛み合わせることができ、普段より高い運動能力が発揮できる人もいます。
また、強く噛み締めることで頭部の外傷を予防することもできます。