スタッフブログ

バイオフィルム

皆さんバイオフィルムという言葉を聞いたことはありますか?

お風呂場や流しの排水溝にみられるヌルヌルは、身近なバイオフィルムの例です。

バイオフィルムの特徴はひょうめんいくっつく性質が強く簡単に剥がれない事と

抗菌性の薬も浸透させないほど強いことです。

物理的に取り除くしか方法がありません。

歯の表面についているプラークもバイオフィルムです。

虫歯の原因菌は、お口に入ってきた糖を栄養源としネバネバした物質を

つくり歯の表面にしっかりくっつき、それが溜まって暑い膜状=バイオフィルムになります。

むし歯菌は、この膜に守られて増え続けどんどん酸をつくります。

膜の内側は強い酸性となり脱灰(歯のエナメル質から成分のリンやカルシウムが

溶けだす反応)が進みます。

こうしてむし歯は本格化していきます。

歯周病も細菌による感染症です。

歯と歯の境目についたプラークは、歯と歯肉の隙間(=歯周ポケット)を

広げて奥に入り込みバイオフィルムを作り出します。

この中に毒素を出す細菌が繁殖し、、周りの歯肉をますます攻撃するようになります。

歯肉に遮られてセルフケアが十分に出来ないので歯の表面のものよりも厄介な存在です。

歯の表面バイオフィルムができるには18時間以上かかると言われていますので

1日に一度、プラークが落としやすいうちに丁寧に磨いてください。

また、予防のため定期的な除去をお勧めいたします。

ご希望の方、ご質問のある方はいつでもご連絡ください。

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診療に用いる器具について

サージテル.JPGのサムネイル画像こちらは拡大鏡といいます。

治療する部位(術野)を拡大する効果があり、細かな箇所が拡大され、より鮮明に見えることから、治療の精度や効率が上がります。

約5倍の拡大率(他にも様々な倍率があります)があり、さらにライトもついていることから、視野として十分に明るく鮮明に見ることが可能となります。

拡大鏡を使うことで、患者さんにより質の高い治療をできるよう日々心掛けております。

桜が咲き始めてきましたね。季節の変わり目は体調を崩しやすいので気をつけて下さい。万全の状態でお花見ができるといいですね。

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日常診療の流れについて

こんにちは。今日は私たち歯科医師が歯科診療を行う際に最も留意している事、患者様の主訴も含めて総合的な治療計画を立案する上で重要な基礎資料の収集について説明します。

まず総合的観点にたった上で治療計画を立案するには、先ず、正確な基礎資料の収集を行わなければなりません。そして、得られたあくまで客観的な情報からその患者様の持つ問題点を抽出し、その患者様に対し様々な治療分野を総合させ、順序立てた治療計画を立案しています。

では、今から基礎資料収集についてどのような項目があるのか説明していきます。

①問診: 主訴、既往歴について、詳しく問診を行い現症と照らし合わせるためにします。

②視診、触診: 顔面の対称性、顔色、口腔外の腫れの有無など、筋肉や顎関節を触知し痛みの箇所のチェックをします。

③X線写真診査: パノラマ撮影(全部の歯の写真が撮影できる写真です)、デンタル写真(部分的な箇所のみを撮影する時に使います)

④口腔内診査: 現状の歯列の確認、お口の中にある金属の被せものの状態の確認、虫歯の確認、もともと先天的にない歯があるかの確認、本来正常な位置に生えてないといけない歯が違う箇所に生えていないかの確認、根の治療をしているかの確認、歯周病チェックや歯石付着の確認などをして、そのうえで歯周組織の診査、噛み合わせが気になる方は噛み合わせの診査もしています。

上記のような資料収集をもとに問題点を抽出し、患者様一人一人のプロブレムリストを作成し治療に臨んでいます。

歯科治療の最大の目的は、健康な歯周環境の中にあってよく機能を営み、審美性を満足させる歯列をえることです。患者様の中には歯科医院に行かれた際にいろんな検査をされたと思う方もいらっしゃいますがその理由は上記の事なのです。苦痛に感じる方もいらっしゃるかとは思いますが、ロングスパンを見つめて将来的なことを考える上で重要なことなので理解の程宜しくお願いします。

歯科医師 寺田 宜央

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顎のマッサージ療法の推奨

こんにちは。

この前、顎関節症の勉強会に行ってきました。

顎関節症はその症状と徴候が慢性に経過することが多いので知られています。

症状は、関節雑音や開口障害、関節付近の疼痛などが挙げられます。

日常での過度なストレスによる血流低下、日中・夜間の食いしばりや歯の接触が要因と考えられ、頚部痛や肩こりがひどい時は姿勢、ストレッチ不足が重要な因子となります。

関節痛は色々な原因が考えられ、身体的要因だけでなく心理社会的要因が関わってくることもあるため、治療も人それぞれです。

勉強会では、基本的に安静にすることが第一であるとのことでした。半年経過を見て34%、一年経過を見て50%の人が自然に回復してます。

経過を見てもなかなか治らない人は、筋肉が固くなってることも考えられるため、靭帯を伸ばすといった意味で、開口の運動をすることも良いとされています。

過去においては、関節の可動域を増やすための開口訓練という認識であったが、最近では筋に対するストレッチ的な表現に変化しています。

筋膜をもみほぐすことで痛みが和らぐマッサージを施すことで症状が改善される患者さんも多いことが分かってきました。

当院では、顎の痛みをとるためのマッサージ指導を最初に行い、顎関節症の悩みを改善していきます。

入口にマッサージのやり方が載ってある資料を提供してますので、お悩みの方はお気軽にお声かけ下さい。

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口内炎について

こんにちは。

今回は口内炎についてです。

歯茎や口の粘膜に炎症ができて、いつまでたっても治らず、しょっぱいものや酸っぱいものがしみて仕方がない。

こんな経験が皆さんにもおありかと思います。

口内炎とは口の中の数か所以上に炎症がある状態を表します。

どのような症状が出るかというと、口の中の粘膜や歯茎に

水泡、ただれ、潰瘍(クレーターのように周りが少し盛り上がり、中がくぼんでいるようなかたち)、偽膜(白くなったように見える)、紅斑(部分的に赤みが強くなる)

などができます。そして触れると強い痛みがあり、唾液が多く出たり、口臭が強くなり、さらには顎の下のリンパなどの腫れや発熱を伴うこともあります。

この口内炎の原因はさまざまです。

ウイルスなどの感染によるものや、原因が不明のものもあります。

また、適合の悪い被せものや、とがった歯によって粘膜が傷つけられる事が原因となる口内炎もあります。

治療法としては、感染による事がはっきりしている場合には抗生物質の投与を行い、被せ物や歯の形が原因の場合のは、それを直すことによって改善させることが出来ます。

原因がはっきりわからない場合は軟膏を繰り返し塗ったりすることがあります。

たかが口内炎と思って放置せず、痛みなどがある場合はぜひ一度ご来院ください。

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