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妊産婦さんの抜歯について。

今回は妊産婦さんの治療について、特に、抜歯に関しての話をしたいと思います。

特に注意すべきは、①診断用放射線による被曝(レントゲン写真)、②局所麻酔、③術後(抜歯後)の投薬、④授乳中の投薬などです。

①診断用放射線による被曝(レントゲン写真)・・・エックス線写真撮影における被曝では、胎児に対する影響はほとんどないに等しいほど軽度と考えられるが、妊産婦に限らず放射線被曝はその有用性が危険性を上回る場合のみに行われる。

②局所麻酔・・・麻酔薬の添付文書によると、''妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。''と記載されている。

③術後(抜歯後)の投薬・・・胎児への影響を考えると、副作用の観点から、投薬が望ましくない薬剤もある。また、投与量や投薬期間にも十分注意が必要である。

④授乳中の投薬・・・ほとんどの薬剤は内服してから血液に取り込まれ、その一部が母乳へ移行します。しかし、乳汁中濃度は内服した量の1%以内と言われています。しかし、ほんのわずかな量でもアレルギーを起こす可能性が全くないとは言い切れないので、大事を取るのであれば内服中は一時的に授乳を中断する必要があります。

いずれの点に関しても、影響としては低いもの、ほとんどないという報告もありますが、治療が必要な場合は、慎重に判断して患者さんとの相談の上、決定することが望ましいです。


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