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乳歯の虫歯
1.乳歯の虫歯について母親が知っておかなければいけない6つのこと
1-1.歯と歯の間にできやすこと
乳歯の虫歯がよくできるところは、奥歯の歯と歯の間で、見た目にはよくわかりづらく、虫歯が進行しても気づくのが遅れ、突然穴が開いてしまいます。奥歯の歯と歯の間は詰まっているので、デンタルフロスを使わないと汚れが残ってしまいます。歯医者でレントゲンを撮って初めて気づくことも多いのです。
1-2.乳歯の虫歯は黒ではなく白いこと
乳歯の虫歯は大人の虫歯のように黒ではなく、白いことが多く虫歯になっても気づかず進行してしまいます。黒い虫歯はゆっくりと進行する虫歯で、白い虫歯は早く進行する虫歯です。乳歯は歯がやわらかいので早く進行する白い虫歯が多いのです。
1-3.痛みが出にくいので虫歯の進行に気づきにくいこと
子供はまだ痛みの感覚が発達しておらず、痛みがあっても気づきにくいので虫歯が大きく進行してしまうことが多いのです。虫歯の痛みで感じるよりも、虫歯で穴が開いて、そこに食べカスが詰まって歯ぐきが腫れていたい場合が多いのです。痛みは出たり、引いたりしますので、子供が痛いと言っても、次の日には治ってしまい、見過ごされてしまうことがあります。食べ方や仕上げ磨きの時に小さな変化を見逃さずに、観察してあげることです。
1-4.乳歯の虫歯は食事の変化で進行が早くなること
子供は発達するにつれて味覚が変わっていき、母乳、離乳食、おやつなど食感、味覚が発達し、経験によって味を覚えて行きます。おやつなど甘いものを覚えて行くと量も増え、歯を溶かすスピードも速くなり乳歯の虫歯の進行が早くなります。
1-5.乳歯はエナメル質が薄いこと
歯の表面は体の中で一番硬いエナメル質でおおわれていますが、乳歯のエナメル質は大人の半分しかないので虫歯の進行が早いのです。お口の中では食事の度に歯が溶ける(脱灰)と溶けた歯を戻す(再石灰化)を繰り返しています。虫歯がエナメル質内であれば再石灰化で治る可能性があります。しかし、その下の柔らかい象牙質まで入ると虫歯は一気に広がってしまいます。
1-6.乳歯は虫歯になると神経まですぐに進行してしまうこと
乳歯は神経が大きく、エナメル質と象牙質の厚みが薄いために、虫歯になると直ぐに神経まで進行します。乳歯は永久歯と生え変わりを行う時に神経があることによって乳歯の根を溶かし永久歯との生え変わりをスムーズに進めます。そのため乳歯の神経は大きく、虫歯になるとすぐに神経まで進んでしまいます。