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歯垢(プラーク)と歯石

こんにちは。
今回は、歯垢(プラーク)と歯石についてお話しします。

虫歯の原因であるミュータンス菌は多くの細菌の一つとして、常時口腔内にいます。しかし、唾液で十分に満たされている限り、口の中はpH7.0(中性)に保たれ、増殖できない環境にあります。また、歯の表面も唾液でカバーされていれば、そう簡単に歯にくっつくことができません。しかし、そこにエサである糖分が入ってくると、事態は一変します。
ミュータンス菌は、糖分をとりこんで強い酸を出しながら歯の表面に張り付き始めます。そしてどんどん増殖して歯の表面に膜のようなものを作ります。この膜はバイオフィルムといって、時間の経過とともに厚くなり、ミュータンス菌はその膜に守られながら、内部で増殖を続けることになります。

・歯ブラシによる除去
この段階は、まだ歯ブラシによる除去が可能です。ブラッシングでバイオフィルムを完全に取り去ると、プラークがもう一度バイオフィルムを形成するまでに24時間はかかります。その間にエナメル質は唾液の力を借りて再石灰化を開始して表面の傷を修復することができます。

・2週間後には歯石に?
もしこの段階で取り除かなければ、プラークはバイオフィルムの内部で増殖するわけです。歯の根元につく歯石は、増殖した細菌の死骸が石灰化したもので、2週間もあれば形成されるといわれています。どんどん積み重なると、まるで石のように固いものになります。歯石にまでなってしまうと歯ブラシで磨いても取れません。歯科医院で除去してもらう必要があります。
長期間歯石を取らずにいると、歯石で歯肉の位置が下がり、除去後には大きな隙間があいてしまうことがあります。
歯石の付着を放置しておくと、重篤な歯周病になりかねません。虫歯がない人でも歯周病になる可能性は十分にあります。最近歯科医院に行っていないな、、、という方はぜひ一度定期検診にお越しください。


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