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フロスの使用について
こんにちは。
段々と寒くなってきましたが、体調など崩されていませんか?
今回は補助的清掃器具(デンタルフロスや歯間ブラシなど)についてのお話をします。
なぜ、フロスなどを使った方がいいのか?それは、手用歯ブラシによる歯間隣接面(歯と歯の間)のプラーク除去効果(汚れを落とす効果)が低いからです。
これまでの研究結果によると、その除去効果は約40~50%とされています。およそ半分ほどしか磨けていないことになります。
隣接面は特に、歯周病が進行するリスクが高い場所の一つです。隣接面のケアや予防のためにも、補助的清掃器具の必要性が重要となります。
<補助的清掃器具の種類と役割>
1.デンタルフロス
歯と歯の間の隙間がない、もしくは狭い場所の清掃に適しています。
2.歯間ブラシ
歯肉が退縮していたり、歯と歯の隙間が広い場所の清掃に適しています。歯周病が進行していて歯間空隙の広い方では、歯ブラシとフロスの併用よりも、歯ブラシと歯間ブラシの併用の方がプラーク除去効果が高いとされています。
3.タフトブラシ
最後臼歯遠心面(一番後ろにある歯の後ろ側)、萌出途中の歯、半埋伏歯(半分埋まっている歯)、歯並びが悪い場所、歯ブラシや歯間ブラシでは清掃困難な部位に使用します。
最近では多くの補助的清掃器具が市販されていますが、適切な器具が選択されていなかったり、使用方法を誤っている場合も少なくありません。補助的清掃器具の誤用は歯や歯肉の損傷にもつながりますので、歯科医師や歯科衛生士に指導を受けることをお勧めいたします。