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小帯とは!?

上唇小帯とは、上唇内側で一端は上顎正中部歯肉より上方に、他端は口唇内側に付着している三角形を呈したヒダのことです。この上唇小帯は加齢とともに、歯の根っこの方へ付着している部分が移動していくのですが、まれにその移動が上手く行かない時、前歯間に硬い組織層として残存し種々の障害を引き起こします。
上唇小帯の生理的機能としては上唇の運動を制限し、上唇の位置を固定するのに役立っているといわれています。そのため、小帯の付着部位がより歯冠側にある場合には、上唇運動の阻害や上顎中切歯の萌出障害や位置異常、また、口唇運動の阻害による食物の停滞性が高まることと、歯ブラシが届きにくい事による歯肉炎とむし歯の発生があげられます。さらに、成人では歯周疾患との関連が重要視されています。
上唇小帯に関して、矯正学的にもっとも一般的な障害としては正中離開との関係があげられます。もちろん、正中離開は小帯の異常のみによって発生するのではなく、正中部の過剰歯の存在や側切歯の先天性欠如、また指しゃぶりや舌癖等からも発生するため、これらの原因について検討しなければいけません。

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