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不正咬合について
歯並びが悪いのは遺伝の要素があると言われています。お父さん・お母さんの顔が子供に似るようにあごの形・歯の並びも似てきます。
遺伝的要素が強いのは、受け口(下のあごが上のあごより前に出る)、歯の本数が足りないことも影響します。
ただ、子供の歯並びが成人になるまでに悪い・良いというのは、後天的な習慣によるものが多いです。
あごの形は、変えられませんが、歯は習慣により移動するためです。歯は力を加えていくと、少しずつ動いていきます。歯科矯正も歯が力で動くことを利用しています。
では、子供の歯並びが悪い時は、どのようにしたらよいでしょうか。
<子供の歯並びを悪い→良いにするには?>
◎虫歯を作らせない
乳歯で虫歯になると、大人の歯・永久歯が生えてくる時に変な位置に生えてくることがあります。
乳歯は、永久歯が育つガイドにもなっていて、乳歯が育っているところに永久歯が生えてきます。
そのため、大人になって歯並びを良くするには、乳歯は虫歯にならないよう注意が必要です。
乳歯は永久歯に比べて、弱いので虫歯菌(ミュータンス菌)の侵食が早く、放っておくとすぐに歯がダメになります。
特に、乳歯の奥歯は歯磨きの死角になるため、磨き残しや虫歯になっているのが気づきにくいので、チェックしてあげることが大事です。
◎口を開ける・指しゃぶりなどのクセを改善する
小さい頃からいつも口を開けていたり、指しゃぶり、ほおづえ、をしていると、出っ歯・すきっ歯になりやすいです。
ずっと口を開けていると、唇が歯をおさえていないため歯が前に出やすくなるためです。また、舌の位置も変わってきて発音が悪くなりやすいです。
乳歯が生えそろう前の5歳までには指しゃぶりはしないようにするとよいです。
口を開けているときは、アレルギー性鼻炎などの影響で鼻呼吸ができず口呼吸になっていることもあります。口を開けるクセが止まらない時は、鼻炎などの可能性もチェックしてみてください。
ほおづえは、手を頬に当てているクセですが、子供・幼児期の頃は、あごに負荷がかかり顔やあご・歯がゆがむことがあります。
ほおづえは、噛み合わせが悪くなるだけでなく、体のバランスが崩れて体調不良にもつながるので注意が必要です。
◎食べ物をよく噛む
最近は食べ物がやわらかくなっているため、噛むことをしないので、あごの大きさが小さくなる子供が増えています。
体は大きくなっているのに、あごが小さいため、歯が入りきらずに歯並びが悪く、不正咬合になることがあります。
毎回食べ物をよく噛んで食べることは大変ですが、1日1回は30回くらいを目処に噛む練習をするとよいです。お母さん・お父さんも一緒に噛む練習をすることで、子供も真似するようになります。
また、食べ物を噛むときは片方だけに偏らずに噛むことが大事です。虫歯などで片方だけ噛むようになると、顔やあごが歪んで、歯並びも悪くなります。
子供本人は気づかないので、ご両親のほうでチェックしてあげるようにするといいです。
気になることご質問等ございましたら
お気軽にお聞き下さい。
ご来院お待ちしております。