スタッフブログ
乳歯にはメリット?歯の隙間
【歯と歯の隙間はいいか悪いか】
歯の歯の間に隙間が空いている歯並びのことを空隙歯列といいます。
食べ物がいちいち挟まることや前歯の隙間が審美的ではないといった悩みにつながります。
空隙歯列は顎の大きさに対して歯のサイズが小さいことや先天的に歯の数が足りないことなどによって生じます。
またその隙間に舌を押し付けることが癖になりがちで、無意識のうちに症状を悪化させている可能性もあります。
食べ物をかむこともしずらいほど隙間が広い場合は人工の歯を用いた補綴治療や矯正治療が必要となってきます。
【生え変わりに必要なスペースの確保】
ただし、5歳ごろから発達しはじめる顎の成長につれて乳歯の前歯に隙間ができてくる場合は心配無用です。
これは発育空隙と称してこれから生えてくる永久歯がきれいに並ぶためのスペースです。永久歯は乳歯とくらべて1.5倍の大きさがあるので余裕があるほうがまっすぐ生えることができます。
逆にこの時期に顎の発達を促さずにいると狭い場所に大きい永久歯が押し合いへし合い生えてくることになり歯並びが悪くなります。
よく噛む食事をするなどしてしっかりとした骨格の顎にそだててあげてください。
デンタルフロスについて
皆様、こんにちは。今日はデンタルフロスについてです。
ハブラシでブラッシングしただけでは、歯と歯の間は十分に磨けていない事があります。
プラーク(歯垢)や食べかすが残ってしまいます。
むし歯や歯周病の原因はプラークです。
そこで、デンタルフロスや歯間ブラシを使ってハブラシでは届かない歯の側面についたプラークや、
歯と歯の間に入りこんだ食べかすをきれいに取り除き、
綺麗で健康な歯を保ちましょう。
ハブラシによるブラッシングだけでは、歯と歯の間のプラークは約60%しか除けなかったのに対し、
フロスを併用すると、約80%まで除去できるのです。
①フロスはいつ使うのがいいの?
歯みがき後がおすすめです。
ハブラシで全体を磨き、全体の汚れを取った後に歯と歯の間を清掃する事をおすすめします。
②フロスが引っかかるようになった時は?
普段よりもフロスがすべりにくく、歯に引っかかったり切れやすい時は、
むし歯の場合や歯の詰め物が取れているなど
お口の状態をチェックした方がよい場合がありますので、その時は歯科医院の受診をおすすめします。
③出血するけど大丈夫?
歯茎に炎症があるなどの場合や、使用はじめの際は出血する事があります。
出血が続いたり、痛みがある場合はご相談下さい。
わからない事や疑問、不安な事などございましたらお気軽にご相談下さい。
嫌気性の菌って?
空気の届かない場所とは。
歯周病の原因となる最近は「嫌気性グラム陰性菌」という種類の細菌です。
その名の通り空気を嫌う性質を持っています。
口の中で、空気に触れない場所はどこでしょう。それは歯と歯肉の間にできた隙間、所謂歯周ポケットの中です。
本来歯と歯肉はくっついています。
隙間があったとしても健康な歯肉ならばせいぜい1~2ミリの深さです。
ところが汚れがたまりプラークが増えると炎症が起こって腫れ、徐々にその溝は深くなります。
そこにまたプラークがたまるというわけです。プラーク1ミリグラムの中には一億個の細菌がいるといわれています。
たまったプラークの中の細菌がさらに歯肉の中で炎症を起こすのでますますポケットは深くなるという連鎖現象をおこします。
ポケットが深いということは酸素が届きにくく、嫌気性の歯周病菌にとっては好都合というわけです。
住み心地のよい場所でどんどん仲間を増殖するということは重度の歯周病へ向かってまっしぐら・・・という状態といってもいいでしょう。
そんな好条件の場所を提供する必要はまったくありません。
プラークの深さ
3~4ミリの場合:炎症が起こっている。歯肉炎の状態
5ミリ以上:歯周病に進行した状態。骨に悪影響がでている可能性もあります。