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嫌気性の菌って?
空気の届かない場所とは。
歯周病の原因となる最近は「嫌気性グラム陰性菌」という種類の細菌です。
その名の通り空気を嫌う性質を持っています。
口の中で、空気に触れない場所はどこでしょう。それは歯と歯肉の間にできた隙間、所謂歯周ポケットの中です。
本来歯と歯肉はくっついています。
隙間があったとしても健康な歯肉ならばせいぜい1~2ミリの深さです。
ところが汚れがたまりプラークが増えると炎症が起こって腫れ、徐々にその溝は深くなります。
そこにまたプラークがたまるというわけです。プラーク1ミリグラムの中には一億個の細菌がいるといわれています。
たまったプラークの中の細菌がさらに歯肉の中で炎症を起こすのでますますポケットは深くなるという連鎖現象をおこします。
ポケットが深いということは酸素が届きにくく、嫌気性の歯周病菌にとっては好都合というわけです。
住み心地のよい場所でどんどん仲間を増殖するということは重度の歯周病へ向かってまっしぐら・・・という状態といってもいいでしょう。
そんな好条件の場所を提供する必要はまったくありません。
プラークの深さ
3~4ミリの場合:炎症が起こっている。歯肉炎の状態
5ミリ以上:歯周病に進行した状態。骨に悪影響がでている可能性もあります。