スタッフブログ
マウスピース矯正について
今回はマウスピース矯正についてお話ししていきます。
前歯の歯並びが気になるけれども、ブラケット矯正では歯の表面にワイヤーが目立つの為、なかなか踏み切れないという方々もおられることでしょうか。
そのような患者さんにとって、透明な特別製のマウスピースを作って少しずつ歯並びを治していくマウスピース矯正は魅力的な選択肢と思われるかもしれません。しかし、ブラケット矯正、マウスピース矯正にはそれぞれメリットとデメリットがあり、患者さんの条件に適した方法を選択する必要があります。
マウスピース矯正のメリットは、2つあると思います。
1.ブラケット矯正のように歯の表面にワイヤーが目立つことがないため、周囲の人々に知られずに歯並びを矯正できることです。
2.マウスピースの脱着ができるため、歯みがきがしやすいことが挙げられます。
デメリットは、
1.歯並びを大きく矯正する必要がある場合には、ブラケット矯正のほうが有利だということです。
2.治療時間はブラケット矯正に比べて、結構長いです。
3.取り外しが自由にできるため、使わなければもとの歯並びに戻ってしまい、治療により時間がかかることもあります。
いかがでしたか。長くなりましたがあくまで大まかに、です。歯列矯正にかぎらず、医療にはさまざまな方法があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。
歯列矯正についても、歯科医師と患者さんの適切なインフォームドコンセントのもと、ブラケット矯正とマウスピース矯正のメリット、デメリットをしっかりと理解したうえで治療法を選択することが大切だと思います。
歯がしみる原因と症状について
今回は歯がしみるについてお話ししていきます。
むし歯でもないのに、冷たいものを食べる時飲む時、歯がしみる方もいらっしゃいますかね。
正式には「象牙質知覚過敏症」と呼ばれます。
これから象牙質知覚過敏症の原因、症状が起こるしくみ、予防方法、治療方法についてお話ししたいです。
歯がしみる原因と症状
歯がしみるといっても、原因や症状は人それぞれです。
いちばん多い原因としては、むし歯で歯に穴があり、中の神経に冷たいもの、酸味の強いもの、歯ブラシなどが触ってしみることです。
それか、歯に穴が開いてないのに、冷たいものを食べたり飲んだりすると、歯がしみることもあります。
このような場合、「象牙質知覚過敏症」が疑われます。
もう一つは、歯ブラシの使いかたが適切でないために歯根と呼ばれる歯の根っこの部分がすり減ったり、歯ぐきがやせて下がってしまったりする場合が挙げられます。
また、歯周病でお口全体の歯肉が下がり、歯根が出てしまうことも原因の1つです。
長年の歯ぎしりや食いしばりで歯が欠けてしまったり、根元の歯質が はがれてしまうことがあります。これも原因の一つです。
治療方法
象牙質知覚過敏症の治療方として、まずご自身で気をつけることは、刺激になる冷水、お湯は極力避ける。また、歯磨剤の使用量を少なくする、もしくは付 けないでください。そして、やさしくブラッシングすることです。
このような生活習慣の改善は、象牙知覚過敏症の再発や悪化を防ぐため、とても大切な心がけです。
そのうえで、歯科医院では個々の患者さんの病態に応じ、薬剤により症状をやわらげる、表面に露出した象牙細管をレジンというプラスチックなどの歯科材料でコーティングするなどの治療法を適宜選択して行います。